Rep Journal JUNE 2001-001

Issued June 2001

最近のABCニュースによる全米でのSmoggyな街ランキングが発表された。

 1位からLA−OC−RS、Bakersfield,Fresno,Visalia−TulareHouston,Atlanta,Wash−DC,Charlotte,Knoxville,Phila−Willmingtonの順 。

 1−4位まで全てカリフォルニア、イメージとは相当に違うものがあるが、LAは、飛行機で空港に着陸する前の”幾つもの雲”をくぐって 到着するのを考えればそうかも知れない。ただ全米一空気の悪いLAでも全世界規模でみればそれ程でもなく、LAは10位にランクされて いる。東京は5位でワースト1はマニラと上海でタイ 。

 全米での最近起こるスモッグは全て予想外の高温、電気を必要以上に使う、天然ガス高騰の為、電力生産が火力では天然ガスから 重油になった為である。スモッグ以上にカリフォルニアの電力事情は更に悪化し、最近では回覧停電が起こるようになった。年内に最低でもあと35回以上の 停電が州内で起こりうるという状態で、今からこれではこの夏がとても思いやられる。何せ、いつ停電になるか解らないので、食料品を買い込んでおく事が出来ない。停電でいつ食料品がダメになるか解らないからだ。 これは個人レベルの問題だけでなくカリフォルニア州経済、しいては米国の経済問題へと発展しつつあるところだ。

 何せカリフォルニア経済は、世界レベルでみれば第6位にあるのだから、日本にも影響がないはずがない。すでに農作物生産者は、 乳製品、冷凍食品など冷蔵庫を使う食料品の減産に踏み切った。大手スーパーでは、これらの食料品がさっぱり売れないという。

 天然ガスが高騰してガソリンまでが高騰する理由がよく解らないが、どうやら火力発電所が天然ガスが高騰な為、燃料源を天然ガス から重油に切り替えたという説と、今夏からガソリン中にある添加物を混入することが禁止された為、製造コストが上がったという説があるが、どれも説得力に欠ける。市場では出回る量が減ったおかげで一般のガソリスタンドではついに1ガロン$2ドルを超えるところが出て来た。 ガソリンの値段は、カリフォルニアだけに留まらず、すでに全米レベルにまで広がった。

 この調子では今夏には$3ドルにまで届きそうな勢いだ。 景気が全米レベルで停滞して来ている中、電力事情を引き金に物価高騰、更にここ10年間で始めてのインフレ状態になりかねない。前回インフレの件を話したが、これで本当に米国にインフレはありえるかどうか分かるだろう。

  以前に話題にもしたが、ここらでやはりしっかりした電気の供給源と思ったら、世界中ではすでに現実的な発電方法ができている。 ドイツのアーンハイムで採用されているソーラーパネル導入システム。ソーラーパネル自体は何一つ真新しいものではないが、導入を決めた家庭は、この導入コストを20年間で自治体が償還するというもの。日本でも環境庁主導による援助システムが一時導入されたが、年をおうごとに支援金が下がってきて導入家庭は大幅に減ってしまった。アーンハイムシステムのいいところは二つあり、20年間で導入コストを確実にペイできる事と電力消費家庭全てがこの財源となり各家庭事に1%の電力値上げとなる。値上げ自体は良くないが、電気を使う全員がシェアーを負担するということで全員が環境問題に取り組んでいることになるのと、20年後に殆どの家庭が今度は電気代を払わなくてもすむかもしれないという事。

 

東京電力も訳の分からない天下り関東電気保安なんとかとか、訳の分からない募金を募るなら何か、確実な電力源を確保する様にした 方がよっぽど消費者の為になると思うのだが...

 四方を海に囲まれた日本では、潮力発電も現実的です、確かに小規模でとりあえずやってますよレベルのはあるのだが、アイルランドに 昨年から運用を開始したものに比べればまるで玩具のレベル。

日本では、沖合いに埋め立ての潮力発電所を作れば二重三重の意味で環境の為になりそうだが...カリフォルニアでは、海軍で使用されている原子力潜水艦を電力源の一つとして確保したいようで、当然、任務中の艦は海上にいない ので無理だが、任務中でない艦は海上に係留されているだけなので、これを利用しようというもの。新たに発電所を作る必要が無い上、海軍も市民に協力出来るとして真剣に考えているようだ。

 技術的にはあまり難しくないのだが行政権という障害がある、海軍は州に所属している訳ではなく連邦政府に所属している為、 大統領、議会の承認が必要になりかなりの時間が必要になる。

 ...そこで非常に現実味且つ面白い発電システムがLA空港に導入されることになった。

 それは、機内食などの残った食品を電力に変えようというものです。 このシステムはすぐに成田、羽田、関西などの日本の空港にも 応用できるので、非常に面白いものと言えよう、LA空港は、全世界的に見ても4〜5位ぐらいの大空港。着陸、離陸する航空機の数、空港利用者の数も非常に多いのだが、それに正比例して機内食などの処理に困っている残り物も多い今までは、予算を投じてこれらを処理していたのだが、これからは全て電力源となるのだ。具体的には、残り物の食品を細かく繊維状にまでして、それを天然発酵させることによってメタンガスが発生、それでタービンを回すというもの、当然、小規模では発電量に比べてランニングコストの方が高くなってしまうが、大規模の空港となればこの電力源は容易に確保できる。

成田空港は、発着便はLAのそれに比べて1/3以下だが、一航空機当たりの搭乗数が世界レベルで1〜3位に入る大混雑小空港なのだ ということは、ある程度の機内食の残り物は確保できるのでは...また多くの航空会社では、成田でのゴミの荷下ろし、機内食の搬入を嫌がっている、料金がべらぼうに高いからだ。だから空港公団がただで機内食の残り物を処理する、と言えばただせさえ評判の悪い空港が多少でもよくなるのでは。

 数年前、日本は京都で大々的に環境問題を討議した、議長国でもあるのだからこの位やっても当たり前なのではないだろうか。

おわり

 

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