Rep Journal JAN 2001 #002

Issued Jan 2001

今の世の中なんでも ITである。それはここ米国にとどまらず、バカの大合唱みたいに日本ではもっとIT, ITと叫ばれているに違いない。 但し、アメリカでは最近、ITを中心とした第4次産業革命は終わりを告げた、といわれているが.....しかし人間がIT化の恩恵を受けているのかそれとも人間がIT化という大義名分を使って、単に経済活動を拡大させているだけなのか、この答えはすくなくとも21世紀前半にははっきりするだろう。ただし一つだけ言えることは、我々人類の営みは確実に便利になってきている。

 最近読んだイギリスの経済・技術雑誌の中にちょっと気を引く内容のものがあった。それは日本でのIT化はComputer、 Internet、そして携帯電話という既存のテクノロジーだけにとどまらず、もっと身近なところまで進出していると言うのだ。それはなんと 自販機のIT化ということだ。

 自販機といえば、日本の街角ではそれこそ100mおき位にある。統計によると、日本の自販機の普及台数は約553万台で、年間総売上は7兆円にも達する、また米国での自販機の普及台数は意外にも日本より多い、約715万台、総売上は4兆円だという。でも日本の国土は米国の1/20、 だいたいカリフォルニアとテキサスの間位なので、面積比と自販機台数を比べると日本の街角には100mおきにあるというのはやはり本当だ。      

そこで今回は日本と米国の自販機達(なんか生き物みたい)を比べてみたい

 まず米国から自販機といってまず皆が思うのは、怪しい、と言うことだ。コーラか何かの自販機でも紙幣を使おうとすればまともに使えたためしが無いしお金を入れたところでよく食われてしまう、と言うのは日常茶飯事だ。(アメリカでは紙幣を使う時、横に長細く折り目を付けると比較的使えることがある) そもそも、食われる食われないと言うより魅力のある(欲しいもののある)自販機が少ない、自販機を街角で探すよりセブンーイレブンなどのグローサリーストアーを探した方がよっぽど早く見つかる。(553:715=1:20の差)種類といえば、コーラなどの清涼飲料水に始まりスナック類、カップヌードル、水、そして煙草位だ。但し実際街角に存在するのはコーラやペプシなどの清涼飲料水で、カップヌードル、タバコなどは大学、会社などの特定された所にしか存在いない。

 そんな米国でも60〜70年代には様々な自販機が存在したようだ(ピザやハンバーガー)が、ファーストフードショップなどの台頭により自然濁汰されていった。それに大食いのアメリカン達にコーラでも何でも357mlサイズでは納得しないらしい。たしかにスーパーに行けば1qtサイズが75セントで売っていたり、ファーストフードに行けば何度もお代り自由なうえバケツサイズで99セントな訳だから、いかに自販機が割高なのが解る。それに大都市にある販売機はこそ泥たちの格好の標的になってしまう。

手口はPICK-UPトラックなどでやって来て、車にチェーンを付けそれをPOSTの足の部分に引っ掛け、根元からPOSTを取っていってしまう 奴等はPOSTの中にある個人小切手類を盗むのだ。日本ほど巧妙な奴は米国にいない分、逆に日本にはいない大胆な奴等が米国にいる。でも最近では、日本の方が大胆な奴がいるらしい。 と言うわけで米国での自販機達は人っけの多い所に寂しくいる程度で、ITとはまったく無縁なのだ。

 

それでは日本ではどうなのだろう。そもそも日本が、自販機先進国だった米国を追い越すことができたのは何故だろうか?

 たぶんそれは、日本人の常に新しいもの好き、ということと、中味がそれなりにおいしかったりする事と、それに日本人がある意味で究極の便利志向が強いという事だろう。 しかし、ITの中、ただおいしいものばかり売っていればいい時代は終わった。これからは、いかに自販機の 情報化、運用効率化、それに環境対策に重点を置いていくかが課題らしい。

 情報化ということで、自販機の正面の多大なスペースを利用して様々な情報、例えば製品情報、天気株価最新のニュース道路情報地域情報をLCD上に表示、近所の掲示板的な役目近い将来は担うらしい。

 運用効率化としては携帯電話を利用して、売上やメンテナンス状態をルートセールスマンがチェックする事が出来るという。これによって多大な人件費を削減できるそうだ。日本のような工業先進国には避けて通れない問題がある、それは環境問題で自販機も例外ではない。環境問題と言っても自販機に対しては漠然とした感があるが、実は自販機を囲むように環境問題に渦巻いているのだ。例えば、内容物のジュースの缶やプラスチックで出来ているペットボトルなどの処理だ。これらのごみをいかに自販機に対しリサイクルするのかも問題になっていく。すでに自販機の窓、内部の様々なパーツはリサイクル品を使っているらしい、今後はいかにこの・#12471;ェアー・/font>を増すかだまた自販機の寿命自体を延ばすことも非常に重要で、ドアや内部のパーツ類を規格統一化する事により、多世代にわたって使うなどのアイデも必要だろう。 他には省エネ化だ。最新のものは数年前のものより数段省エネ化ということで進んでいるが、それは自販機のインシュレーション、モーター類の小型化などによるもので、もっと根本的な省エネ化が求められるだろう。次世代のものはインバータテクノロジーを使って商品が注文されてから温めたり、冷やしたりすることが出来るそうで、電気代を大幅に削減する事が出来るという。

 これら最新の自販機達は、自信を持って海外に輸出する事が出来るだろう。 当然セキュリティーなどの問題はもっと詰める必要がある。しかし、全先進国が米国のように犯罪大国ではないのだ。アメリカ人も基本的には、日本人のように新もの好きだ。それぞれ様々な経験を積んだ日本の自販機はきっと世界中、とりわけ先進国で活躍出来るはずだ。

おわり

 

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