Rep. Journal, Dec 2004

Issued Dec 2004

"災い転んで福となる”

まさにこの一年、日本においては自然災害の連続だった。過去にも無いほどの猛暑があれば、過去にも無いほどの台風の上陸の多さ、そして各地での地震。 日本では、災い転んで福となる、ということわざがあるが、はたしてそうなるのであろうか?

アメリカ、とりわけここカリフォルニアは天候も一年を通して温暖であった。たまに地震があるが日本のようなに日常茶飯事に起こる震度1−2程度から殺人的な地震まで起こる様な所と比べると、たいしたことは無い。山火事もよく夏場に起こるが、日本の台風のシーズンに比べたら被害はより限定的だ。

猛暑で暑い日本を避けて日本に一時帰国をしたのは、本来なら日本のベストシーズンの秋である。ところが実際は毎週のように台風が日本を襲い、各地で大きな被害を出していた。たしか今年はアメリカ・フロリダ地方もハリケーンの上陸が50−60年ぶりに多かった年だった。それでも3−4個だ。日本では一体いくつ上陸したのだろう?10個ぐらいは来たような気がする。これも日本に比べればフロリダなんぞたいしたことは無い。

世界中の国々の中で日本ほど自然災害の多い国は無い!地震、台風、津波、火山噴火、と考え付く災害はすべて日本にある。アメリカにはことわざではないが、言い方として、”災いはナイフの刃のようなもの”という言い方がある。ナイフというのは持ちようによって、道具にもなれば、それがもとで怪我をしてしまうことがある、と言うことだ。

 

確かに日本人はこの自然災害の種類と多さを様々な面で応用してきた。建造物を作るのに、まず考えるのがそれら自然災害にどう対応するかで、土木工事もこれらを乗り越えるため、様々な工法が日本で生まれた。

数ある自然災害の多さの中、新幹線が1964年の開業以来始めて脱線するというのはショッキング、というより、ラッキーだったのか日本の技術の高さなのか、再び考えさせられる。 ただこの事故による死亡者がいなかっただけ、やはりラッキーだったのか。

また最近思うのが、これら多数の自然災害に遭って、果たして日本人は精神的にひ弱なのだろうか?という疑問だ。確かに日本の様々なコメンテーターは日本人が精神的にひ弱だとしているが、日本人の困難から立ち上がる精神的強さは、逆に世界に誇れる事ではないのだろうか?なにせここまで、数週間起きに台風やら地震やらが来襲し国土を破壊していく国は無いのだから。そこに住む人々は、被害に遭っても着実に被害前の様な生活に戻っていく。自然災害が多いからといって、日本から離れていく人はあまりいない。ことしのフロリダでのハリケーンの被害で、多くの人びとがフロリダから他の州に移っていったという。これとは対照的だ。日本人はとにかく被害に遭うと、自分に"スキ”があったからと、ある面自分を責めるところがある。また日本にいる限りどこに移っても自然災害からは逃げられないという、あきらめもあるのだろうか?

また話は全く変わるが、今年は後半から年末に渡って、中国・原潜侵略事件や北朝鮮・拉致被害者偽遺骨など日本を取り巻く国際環境もますます悪化の一途をたどっている。しかしこれらは自然災害とは全く次元が異なって、自分達で対応を変える事ができるのだ。今日本では、この偽遺骨問題で、北朝鮮に対し制裁を発動すべきという意見が出てきているが、発動するにしてもその程度では相手も根を上げないだろうし、中国やロシアからの支援を得られるので果たしてそれほどの効果があるのだろうか?やるなら、もっとしっかり目に見える効果のあるものにしてもらいたいのだが、日本にできるのはきっとこれが限界なのだろう。

しかし中国の原潜日本領海侵略事件に至っては、まさに道具を持っても使い方知らず、とはこのことで、警告に爆雷を落っことすことぐらいできたのではないかと思う。冷戦時のソ連は警告無しに、領空・領海侵犯機を撃墜・攻撃もしくは沈没させてきた。中国は、アメリカの偵察機に体当たりをして威嚇をした上に、強制着陸させてきたのだ。日本は自国領海内で外国、しかも仮想敵国の原潜の航行を何もしないで見守るという、これこそまさに、本当に何かあったら大丈夫なんですか?国民の安全と財産を守る覚悟が国家としてあるのですか?と問いたくなる。呆れて、物が言えない。

政府の対応は地震にしろ台風にしろ、北朝鮮にしろ、中国にしろまったくあてになりませんな。来年はますます自分ら一人ひとりが強くなるしかないようです。

とにかく今年一年、様々な自然災害・事件・出来事があったが、まさに来年は、災い転んで福となってほしいものだ。

今回が2004年最後のジャーナルです。 今年一年ボビーのレップジャーナルにお付き合いいただいてありがとうございます。それでは良いお年を。

おわり

 

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