Rep. Journal, Mar 2004

Issued Mar 04

日本に数週間出張をしてきた。日本では、BSEに続つ”き、鳥インフルエンザに列島中が話題になっていた。BSEでは、吉野家など日本のファーストフード牛丼がメニューから消え、豚丼がどこの牛丼店でもファーストアンドラストチョイスとなっている。

日本ではただでさえ食料自給率が低いのに、さらにBSE、鳥インフルエンザでますます日本における食の確保が重要な課題であると日本人誰もが思ったに違いない。

そもそも食を守ることは、文化を守ることであるとは、フランス・ミッテラン元大統領の言葉だ。フランスでは長年にわたりアングロサクソン食文化である、ファーストフードがフランスの食文化、ひいてはフランス文化に悪影響であると、国内に一定以内のレストランシェアーしか許さなかった。ちょうどフランスのテレビ番組の構成と一緒だ。たしか25%以上外国発のドラマなどを放送局は流してはいけないというものだ。これは単に、食文化ひいては文化そのものが外国文化に侵食され、しまいには、食の外国依存度が高くなり、外交・防衛上非常に危険であるというか考えが底辺にある。

日本とは全く逆である。日本では気が付いたら、日本人の口にしているのはすべて外国産で、国内でかろうじて自給できるものはお米ぐらいになっていた、というものだ。そしてBSE,鳥インフルエンザなど数々の感染症によって外国産の原材料の調達に支障をきたした時、はじめて日本人は気す”くのである。あれ、日本オリジナルメニューの牛丼も食べれないのかと。食べられるのは、徹底的に食の管理のされた、アングロサクソン系のファーストフードのみで、原産がどこだかわからないものを食べるしかなくなるのである。

当然アングロ資本系のファーストフードは、これは100%安全な食品で、原産国の管理もしっかりしておりますというに違いない。確認のしようがないのだから、基本的に言いたい放題だ。それに安全と言ったって、DNA操作やホルモン剤の使用は必ずしている。これらの長期的・人的影響はいまだにわかっていないのだ。

決して、輸入食品が日本全体に悪い影響しか与えたとは言ってい無い、例えば、最近日本で流行の”回転寿司” これを成功させたのはネタの海外依存度を飛躍的に高めた結果、安価に庶民の口に入れられるものになったのである。これをあいかわらず、日本漁船操業のみでやったら、それこそ、かっぱ1かん1000円はあたりまえになってしまう。日本の食べ物のうまさは海外に在住の日本人にはよく知られていることだ。日本にずーっと住んでいる人は、それが当たり前なので感謝をするということはあまり無いことだと思う。野菜ひとつにしても、海外現地のものは、これは人間の食べるべきものなのか?と疑ってしまうぐらいの物は日常茶飯事だ。

しかし日本古来の食べ物まで、単に輸入の方が安いからといって、安易に扱い始めると確かに文化そのものに影響を与えるのは間違いないだろう。日本人のよく口にする焼き鳥の鳥自身の自給率は20%程度。ほとんどをタイや中国に依存しているという。やきとりといっても、ネタの状態に加工されて空輸されてくるので、街の焼き鳥屋さんで食べるものが日本産か外国産かは一般人は確認のしようが無い。また不景気が長らく続つ”いたので、商店・レストランは利益率の高い外国産を多用しているに違いない。

京都府にある養鶏業者が、鳥インフルエンザに感染を知った後に、鳥を業者に売り飛ばしていたという事件が最近明らかになった。業者の社長は、鳥は体調が悪くなったり元気の無い鳥を順番に今までは売っていたという。これは、彼ら養鶏業者の通例だったという。これを知ったMediaや一般市民は強い口調でこの業者を非難していた。確かにこの養鶏業者の社長の言い方が、気に立つ言い方はあるが、考えてみれば、この事件が起こる一ヶ月前に、山口県と大分県で鳥インフルエンザは確認されていたのである。つまりこのような事件は時間の問題で起こりうることは、わかっていたはずだ。国や県の保障・確認・衛生体制がはっきりしていない限り、業者が偽るのは、ある意味当然である。売れるものは早く売ってしまえは、ある意味、誰もが当事者であれば考えることだ。BSE時には、後に国が保障・確認体制を確立したため、被害を訴え出た業者は、完全に保障されるようになり、安心して、感染を訴え出ることが出来るようになった。しかしこのような、体制が無い限り、偽る業者は恐らく後を絶たないだろう。

BSE・鳥インフルエンザの人間に関する感染は未知数だ。感染を防ぐ努力も必要だが、それ以外にこのまま食の海外依存を高めていくべきなのか、国を上げた論議が必要な時期に来ているのではないだろうか?

また今までのようなおいしい牛丼が食べれるようになるのだろうか?

はやく、紅しょうがいっぱいの牛丼がたべられますように。

あとがき:京都府にあるこのジャーナルにも書いた養鶏業者の会長夫妻が自殺をした。自殺をしたことで疑惑解明が遅れることが予想される。ただMedia等が死人に鞭を打つようなことだけはやめてほしいものだ。合掌

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