Rep. Journal, Jan 2004

Issued Jan 04

アメリカでは、"New Stress Index" と呼ばれる、全米331の都市圏を対象としたストレス度数を毎年発表している。 このインデックスは、いつも新年に昨年に集められたさまざまなデータを集計しそれらをもとにしている。しかしここ数年のリサーチではっきりしていることは9・11テロ以降全米でストレスレベルが10ポイント上がっていることだ。

ストレスインデックスの度数は、離婚率、犯罪率、自殺率、アルコールの消費量、失業率、曇りの日の数、自己申告による精神不安定状態の人の数をもとにしていて、それらは全て相関関係がある。たとえば、高い失業率があれば、それはその都市圏に対して犯罪が増えるばかりか、税収入不足により、その地域に住む人々の社会サービス、たとえば図書館の本、市民プールの開催、街灯の設置などが激減する。それら社会サービスは年代・世代を関係せず影響をあたえる。結果として社会全体の不満ーストレスが増えるわけだ。またこのストレスインデックスの集計の結果もうひとつはっきりした相関関係が見つかった。それは、自殺率と離婚率の相関関係で、どちらかの高い度数を出している都市ではもうひとつの度数が必ず高いということである。逆に言えば、自殺率の低い年は離婚率も低いということだ。ただしこの相関関係は、アメリカの都市におけるストレスということでの集計なので、経済的背景を基にした自殺と離婚の相関関係は含まれていない。

ストレス度数の高い都市

1位. TACOMA, Washington

全米で一番ストレス度数の高い街は、ワシントン州タコマ。 全米でもっとも不名誉な街に上げられてしまったタコマの、離婚率は全米でもトップクラス、そして失業率も同様に高く、その上、自殺率も高く、窃盗犯罪も多い。またまたそれにつけて曇りや雨の日が多く、全米の街の中で、ももっともストレスの多い所となった。裏には、ドットコム業界、ハイテック業界の衰退、ボーイング社のシカゴ移転が大きく関係しているようだ。シアトル・タコマエリアは小さい規模のドットコムベンチャー企業が多く、90年代後半はとてももてはやされた。マイクロソフトの躍進は皆さん記憶にあることだろう。しかし現在ではこれらのベンチャー企業はほとんど倒産している。またボーイング社の本社機能をシカゴに移転することが決定して以来、自治体の税収入が激減、治安も悪くなった。

しかしひとつタコマで良いことは、窃盗などの犯罪は多いが、傷害・殺人など人命に関わる犯罪は少ないので、身の危険は感じない街だそうだ。

2位. MIAMI, Florida

マイアミは日本人から見ればイメージとして年中晴れていて、海はきれいで、オレンジがいっぱいってな感じであろうか。しかし現実は、凶悪犯罪、軽犯罪(窃盗・傷害)が全米でもっとも高い都市になっている。また失業率・離婚率もともに高い。その上、一般の人にもっともストレスを与える要因のひとつである、通勤時間の長さが挙げられる。しかしこれらの悪い要因のなかでも、マイアミの人たちは精神不安定状態になることが少ないという。やはり日照時間が長いからだろう。

3位. NEW ORLEANS, Louisiana

ニューオリンズはあまり日本人にはなじみの少ない街のひとつだ。ニューオリンズの自殺率・離婚率・失業率すべてが高く、凶悪犯罪率も高い。たしかにマイアミ・ニューオリンズともに、街を訪れたときの印象は、あーぶねーという印象が強い。最初の印象はやはり正直だ。

4位. LAS VEGAS, Nevada

ラスベガスとは以外にも以外である。しかしデータでは、離婚率・自殺率が全米一高い街である。アルコールの消費量も多く、精神不安定状態の人も多い。日照時間が全米でももっとも多い街のひとつであるにもかかわらず、4位となったことは、それだけ、離婚・自殺率が足を引っ張ったのだろう。人生賭け事でフイにした人も多いという、ギャンブルが何か影響を与えていることは間違いないだろう。

5位. NEW YORK, New York

ニューヨークにストレスが多いのを想像するのはさほど難しくはない。ニューヨークが5位になったのは、通勤時間の長さ、犯罪率・失業率の多さからだ。しかし人口が多いだけに、必然的にデータでは高い位置に来てしまうのだ。人口が多ければ、人と人のぶつかり合いも増えるので納得のいける結果である。ただしニューヨークの自殺率・離婚率はともに低くニューヨーカーはなかなかものごとをあきらめない性格のようだ。

ストレス度数の低い街

1-2位. ALBANY, New York - HARRISBURG- Pennsylvania

1-2位は同率。 両都市ともに州の州都である。両都市ともに、失業率・離婚率・通勤時間・犯罪率・自殺率すべてが低くなっている。しかし裏返せば、人口における平均年齢が高いということも言えるのである。両都市ともに高かったデータは、曇りや雨など日照時間が短かったことだ。すみやすいが天気はよくないと言うことだろうか。田舎に住むとストレス不感症になる代表都市。

3位. ORANGE COUNTY, California

カリフォルニア州にあるオレンジ郡は日本人にはとてもなじみの深いところでもある。日系企業も多く、東洋系が人口に占める割合も高く、東洋系に対する差別もほとんどない。天気は飽きるほど年中晴天、なので自殺率は全米でも最も低い街のひとつ。失業率も低く、凶悪犯罪も少ない。ただし通勤時間は高速道路における渋滞時間が長いため結果的に長くなっている。気候が良いとストレスが低く なる代表都市。

ちなみに自分自身もここに住んでいる、以前は東部に住んでいたのだがやはり住みやすさ、ストレスの度合いは比較にならないほど、こちらが少ない。データの信憑性はかなり高いようだ。

4位. NASSAU-SUFFOLK, New York

ナッソー・サフォークは、金持ちニューヨーカーが多くすむところだ。ニューヨーク市までの通勤時間は長いが、犯罪率が低く、自殺率・離婚率がともに全米一低い。ニューヨークに働く会社オーナー達というイメージがわいてくるのは自分だけだろうか?超金持ちが多ければ、ストレスが少ないので離婚率・自殺率は当然低くなり、地元自治体の税収入源も多くなるので、必然的に犯罪が低くなるのだ。金持ちが多いとストレスが少ない代表都市。

5位. MINNEAPOLIS, Minnesota

ミネアポリスは、年中天気の悪い日が多いが、失業率・犯罪率がともに低い。これはミネソタ州が農業に人口を占める就業者の割合が高いからだろうか?通勤時間は全米で、もっとも短い街のひとつだ。家が農業を営んでいれば、通勤時間は基本的にゼロ。土とたわむれる時間が長いとストレスが短いという代表都市。

これらのデータはあくまでも統計によるもので、人間住んだところが”都”

おわり

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