100 Year Anniversary LA auto show

なんと来年の2007年でロサンジェルスオートショーは100周年を迎えるそうだ。1世紀である。カーショーでこのような長さを誇れるのは、さすが自動車大国である。 世界中のカーショーを探しても、1世紀の長さを誇るカーショーはなかなか見つからないであろう。21世紀になった今も、ロサンジェルスは100年前と同じ北米で一番の自動車マーケットである。そのため、ロサンジェルスのカーショーはデトロイトカーショーとは志向・マーケットを明らかに異にしている。デトロイトがよりメーカーの試作品に近いものに比べ、ロサンジェルスはすぐにでも市場に投入できるラインアップが多い。そして何より、北米最大の自動車市場であることから、デトロイトで新車を発表するより、ロサンジェルスで発表する車両が急激に増えている。またカリフォルニアが北米で一番厳しい自動車製造基準・環境基準を採用しているため、カリフォルニアで売れなければアメリカ市場で成功することはできない。つまりデトロイトで環境に根ざした車両を作ろうとも、カリフォルニアで売れない、顧客が納得できない車は 、結局北米ではダメなのである。

100年目にあたるロサンジェルスオートショー。今回はどんな車達に遭えるのだろうか?

...今年のロサンジェルスオートショーは例年の正月明けではなく、06年12月に行なわれた。そして今回のショーでは、新しいカメラに更新し、写真をおおよそ600枚ほど撮ったのだが、多くがフォーカスがあっていなかった。いわゆるピンぼけである。非常に残念だ。前回までは使い慣れていたカメラを使っていたのだが...さすがに古く写真も多く撮れない事から新しいものに変えたばかりだった。展示場で確認しても、LCD画面ではフォーカスが合っている様に見えた。しかしPCに移してみると、全くフォーカスが合っていない。新しいイコール常に良い写真を気軽に撮れるとは限らない例だ。最近のカメラは、ツルツルし光が反射している様な表面の写真はフォーカスが微妙に合わないのだろうか?まあ多くの写真がピンボケになっているがそれは許していただきたい。

  

そうそう、いつもイントロで紹介しようと思って忘れてしまうのだが、このロサンジェルスオートショーの会場はジャッキー・チェン主演のラッシュアワーでも撮影に使われた場所で もある。

★写真の量は例年通り多いです、もしイメージにXが出てもリロードすればちゃんと出てきます。

  

例年通り入り口正面のバナーはヴォルクスワーゲン、そして会場入り口ゲート正面はシェヴィー。

 

 

  

今年も例年通り、入り口一番正面はGM系であった。...ということで、まずはGM系から...

  

キャデラックは現行のコンヴァーチブルにハードトップオープンを追加採用した。全自動で開閉が可能。キャデラックを含め今回のショーでは多くのメーカーのブースでラスヴェガスのような電飾を採用、例年よりにぎやかな感じだ。

  

サターンはハイブリッド車両を追加する。フォードがエスケープ、マーキュリーにハイブリッドを追加するのに対抗したようだ。このサターンに採用されたハイブリッドシステムはトヨタ製RAV4という噂があるが、恐らく本当であろう。なぜかいつもトヨタとGMのブースは隣りあわせだったが、今年はお互いが違う建物内であった。似たようなモデルのバッティングを避けるためだったのか?

  

こちらが、市場に投入されるハイブリッド・ヴューだ。隣がモデルエンジン。

 

 

  

こちらはGMCタホ。これもハイブリッドだ。エンジンコンパートメントは見れなかったが、サターン・ヴューのハイブリッドシステムでは車両車重が全く違うので、恐らくトヨタのSUV用のハイブリッドをライセンスした可能性は高い。それかもしかするとレクサスのものか???

  

これはビュイックのニューモデル...名前は忘れた...である。しかしこれもハイブリッド。上で紹介した、タホと同じチャシィーを採用しているようなので、ハイブリッドシステムも同様のものと思われる。ただフードの長さがタホとは違い、こちらは明らかに短い。ということはRAV4のハイブリッド?

  

  

  

  

ポンティアックは今年販売を開始したソルスティスにV6ヴァージョンを追加。レースヴァジョンもお目見え。

 

 

  

働く車や障害者用の車両はGMの得意分野の一つ。しかしGMはミニヴァンの製造を中止するようで、この分野の車両を作っているメーカーはそのうちなくなってしまうのではないだろうか。

  

  

今回のGM車両の展示では、ハイブリッド・燃料電池、フレックス燃料と環境に優しい車の展示が多く、他メーカーに比べ圧倒的な種類を誇っていた。この調子なら、数年後にはGMは赤字から脱却できるかもしれない。

 

 

  

  

  

最近ではよく見かけるようになってきたHHR。これはHHRのカーゴパネルヴァンヴァージョンだ。実際に市場に投入されるかは判らないが、可能性はPTの時より高いだろう。ただ実際にパネルには2007モデルと書かれていたので、もしかしたら既に投入が決定しているのかも。

  

ここ毎年カーショーで見かけるカマロのコンセプト。発売する、発売すると言いながらなかなか発売されない。まあ発売されたところで、さらにGMを赤字にするだけなので、プロトで止めておくべきだろう。

 

 

  

アキュラはニューモデルのRDXを前面に持ってきた。日本車のクロスオーヴァーとしては先駆けに近い存在だ。そしてコンセプトモデル。このモデルは5年後ぐらいに市場に投入されると言う。アキュラの車両は今までコンセプトモデルで存在した車が、市場に投入されても一番コンセプトに近い形で販売されてきた。今回もそうなるのだろうか。

  

南カリフォルニアはマッサラーティの世界で一番の市場だそうだ。

 

 

  

今年もミニは特別に見るところはなかった。数年前に登場したときに、そのスタイル・展示スタイルは非常に斬新だったが、今では見慣れたせいか、斬新さは無い。

 

 

  

  

  

  

BMWは他もメーカーとは違いハイブリッドは存在しない。しかし水素ガスを使った車両は、早ければ新7シリーズとして来年早々に販売される。展示ブースは水素をイメージした展示で、何かクリーンなイメージを醸し出していた。そして新たにアメリカに投入される335はバイターボだ。

 

 

  

  

今年のインフィニティーは暖かい感じの展示をしていた。新型のGS,これは日本ではスカイラインの名前で販売されるようだ。

 

 

  

  

去年のヒュンデイの展示を見ていて、日欧米のメージャーな自動車会社に近づいてきたと思ったら、今年の展示を見て、また少なくとも5年は突き放されてしまった感じがした。ヒュンデイの売れている車両は全てアラバマの工場で生産されたものだ。ただ、労働コスト上昇で価格も上昇中。ハイブリッドなどもコンセプトモデルすら展示していなかったので、少なからず数年先までハイブリッドの登場は無いだろう。しかし自動車メーカーにとってこれは致命的である。ウォン高で韓国の安い労働力はもう既に期待できない、新技術の投入は無い、と他のメーカーとの差は更に開いた感は捨てきれない。

  

  

  

ヒュンデイに似らず劣らず状態が日産だ。GM,トヨタ、日産とブースを回っていて、どうしてGMが日産との提携を蹴ったかよく判った。それは新技術が一切無いのだ。今年に投入されたヴァーサ、日本名ティーダの投入はガソリン高騰で多少はメリットがあったかもしれないが、しかしそこに新技術は何も投入されていなかった。ハイブリットモデルも存在しない。ただ一つ可能性があったのは、ハイブリッドのアルティマが展示して合ったことだ。アルティマは日産では唯一北米で売れている車両である。この売れている車両にハイブリッドはモデルの存在価値を下げさせない。ニューパスファインダーは、どことなくハマーのH3にサイドが似ている。日産はピックアップとヴァンにディーゼルではなく、ハイブリッドを早急に搭載すべきである。

 

 

ダイムラークライスラーは、ハイブリッドテクノロジーは無いが、8気筒のエンジンを高速走行時に4気筒に切り替え燃費を図る独自のテクノロジーを持っている。おかげで、ガソリン高騰で売れないはずの大型SUVはGMやフォードに比べ今年は売れた。

  

  

  

  

  

DCは幾つかのニューモデルは投入されていた、しかしハイブリッド等の燃費が明らかに向上するようなテクノロジーは絶対必要だ。

 

 

今回の展示で印象に残った展示をしていた一つはアウディーだ。一見変哲無い車両の並べ方だが、中央のニューモデルアウディーTT以外の車両は全てシルヴァー、中央のTTだけが赤だ。展示場の中央に立つとその洗練されたシルヴァーと赤のコントラストが記憶に残る。

  

  

  

 

  

キャラウェーとロータスエリーゼ

  

スパイカーはあまり聞かないメーカーだ。しかし格好の良い外装だ。

 

 

  

いかにもイタリアン丸出しのデザイン、スパイカー。窓ガラスは以前スバルのSVXにもあった、ジウジアローガラス。そしてインテリアも豪華絢爛。

 

ランボルギーニは今回珍しくエンジン・トランスミッションを展示していた。

  

  

 

  

ブガッティークアドターボ。今回のLAオートショーで一番高価な車両。1000馬力越え!なんと6速発進OKだという。

 

人だかりがあったので行ってみると、そこでは映画”Redline"で撮影に使われた車両たちが展示してあった。映画自身はいつ公開なのかは判らない。

  

  

人だかりが一番集まっていたのは、映画の撮影で破壊されたポルシェ・カレラGTが展示されていたからだ。カーショーで展示されていることを見るのですら珍しいが、クラッシュし破壊された車両を見ることはまず無い。

 

 

  

よくよく観察すると、チャシィーはなんとカーボン・ケヴラー!!

トヨタは07年モデルとして、人気のピックアップトラック・タンドラをモデルチェンジする。噂にはハイブリッドも搭載されると言うが、ハイブリッドを搭載したモデルは展示されていなかった。

  

FJクルーザーは最近ではよく見かけるようになった。

 

 

  

トヨタでは簡単な講習会も設定。ピックアップで船などを引っ張る際の安全確保など、車を宣伝しつつ内容のあるものだった。

  

トヨタ唯一のヴァン・シエナヴァンには車椅子でも乗り込めるスロープつきがオプションで設定されている。

  

サイオンやヤリスと言ったコンパクトカーは、先のガソリン高騰で場か売れした。ヤリスは日本ではヴィッ。

 

 

  

レクサスはハイブリッドを前面に持ってきていた。

  

なんとLS600!!5Lエンジンで480馬力 現行のLS460より一回り大きかった感じがした。

 

 

  

  

 

メルセデスベンツはハイブリッドや水素車両と言ったハイテクな車両は無い。研究をしていないはずは無いと思うが、それらのコンセプト車両も見たことが無い。ただディーゼルエンジンには熱心で、それはヨーロッパで多くの車がディーゼルなのを受けてだろうか。

 

 

  

ディーゼルエンジンのタフさを紹介するため、パリーモスクワー北京レースで走破した車両を展示。

  

新型ディーゼルエンジンは07モデルでは多く採用される。

  

 

  

ホンダもやはりハイブリッド、シビックとニューモデルのCRVを前面に持ってきていた。

 

 

  

  

天然ガスシビックもアメリカでは結構人気がある。家庭で気軽にガスを充填できるのはありがたい。

 

 

  

  

写真のフォーカスが全く合っていないが、コンセプトのリミックス

  

なんかこんな車両は日本では軽であったような...ただアメリカでは運転席のドアーがスライドというのは斬新的に見える。

 

  

マスタングGT500とフォーカス。フォーカスは007シリーズでも登場したため人気は高いようだ。

  

マスタングGTのコンセプト。ジウジアローデザイン、ベースはGT500 フォーカスが全く合っていない のが残念。

  

  

 

マツダは”ながれ”をコンセプトに車両を展示。ただアメリカ人に漢字で流れと書いても、コンセプトを全く理解されていないようです。

 

 

  

確かにコンセプトカーのサイドは流れを強調。

  

マツダのニューモデルCX7は結構人気がある。この車両はアキュラのRDXと共に、北米でいち早くクロスオーヴァー車両として市場にお目見えした。

 

  

ランドローヴァーはここ南カリフォルニアでは人気がある。

 

  

  

フォードはアストンマーティンを早々に売却すると言っていたので、もしかするとLAオートショーでフォード系列として展示されるのは、これが最後かもしれない。展示場の床も、グリルをあしらってる。

  

 

  

ヴォルヴォは今回ニューC...何とかというモデルを投入。名前は忘れてしまったが、セダン系でハッチバックもある車両だ。

 

  

  

  

リンカーン系列は多くの車両のグリルを統一。セダンのミランはあまり売れていないようだ。最近のリンカーンデザインの好みは分かれそうである。

 

  

  

通常スズキの車両を見ることはほとんど無い。それは路上だけでなく、ショーにおいても、何か特化された車両があるわけではないからだ。しかし今回は面白い車両を発見。写真のフォーカスがこれまた合っていないのが非常に残念だが、まあなんとか理解は出来ると思う。なんと車両のドアーは一枚で、上に開く、そして中からは、テントを張る事ができる。机や棚も完備、キャンピングにはもってこいと思われる車両だ。リアーパネルには、ガーバーのなたとナイフがボディーにはめ込まれている。当然日本だけでなく、アメリカでもこれじゃ道交法違反だ。ただコンセプトは非常に面白い。

カーショー全体の印象として、今年こ そ通常の内燃機関とハイブリッド等との差がはっきりした年は今までに無かった。それはメーカーが今までにどれだけ先行して新世代の技術を研究してきたか、その差がはっきり見えた。自動車メーカーでコンセプトを含めて、ハイブリッド・水素・燃料電池など、次世代の車両を展示できなかったメーカーは、恐らくここ数年で相当苦労することになりそうである。もしかすると、それ以上に自動車製造業としての存在が問われる事態になるかもしれない。

ちなみに現在南カリフォルニアの平均ガソリン価格は、ガロン当たり$2.55、全米平均は$2.40である。

 

 

LA Auto Show 100年の歴史

いつもデザインのパネルが展示されているコリドーに今回は、デザインの他、ロサンジェルスオートショー100年の歴史と題するパネルが展示されていた。

 

当初は屋外で行なわれていたようだ。まあ車のメーカーも少なかったからだろう。

1920年代になると、大分実用性のある車が登場してきたようだ。

1926年のオートショー、現在のものより華やかさがある。

1929年、ロサンジェルスでは大火が発生。辺りは焼け野原に。

1930年にもなると、展示車両も沢山だ。

1930年代はアメリカでは自動車が一般の庶民にも買えるようになった。そのためオートショーを訪れる人も沢山。入場を待っている人々の服装は大分カジュアルになった。

50年代のオートショー。アメリカが最も豊だった頃のひとこま。カーショーに女性のスポークス・パーソンが現われたのもこの頃のようだ。

1954年のオートショー。展示にある車たちは、カリフォルニアでは時々街で見かける。

そして現在のオートショー。世界中のメーカーが集うショーになった。今から100年後のショーはどうなっているのだろうか?

 

そして最後はお決まりのデザインパネル展示。

今回のデザインパネルは全てメーカーのインハウス・デザインによるものだ。さすがデザインの完成度は高い。

また来年か再来年にお会いしましょう。

おわり

 

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